『Sport JUST』2002年9月号より<編集部>(P6L15-19) |
<赤松喜久>(大阪教育大。日体協総合型地域スポーツクラブ中央研究班主任)(P15)
●なぜ民間主導なのか (略)
●楽しみと競技が共存するスポーツのありかた
スポーツは,本質的に勝ち負けを競うものです。しかし,総合型クラブが対象とするスポーツでは,勝敗
と楽しみが共存するあり方が求められます。
スポーツ少年団における活動プログラムの多様性と実践面は,総合型クラブのスポーツのあり方そのも
のを示しています。一部に競技中心の活動があることも事実ですが,クラブづくりの過程で, スポーツ少
年団がほかのいろいろな団体や個人と同じテーブルについて議論を積み重ね,その活動理念を再確認
すべきなのです。スポーツ少年団が,良き推進者となれれば,総合型クラブづくりはますます光を放つ
ことでしょう。
●なくなるスポーツ少年団もあるだろうが・・・
スポーツ少年団の中に,総合型に関わり協力すると,自らの存在が消滅すると誤解されている指導者も
います。しかし,他団体から認知されず,地域からの要請にも効果的に対応できず,総合型クラブのせっ
かくのメリットを生かすことができなければ,いずれ消滅することもあるのではないでしょうか。
総合型クラブは,価値観や経験の異なる地域のみんなで創りあげ,育てるものです。いろいろなメリット
がある反面,困難や課題を含んでいます。例えば,活動プログラムを考えるとなれば,当然,議論が錯
綜するでしょう。また,メンバーシップ制であれば,受益者負担が原則です。金額やお金の使い方を話し
合えば,各人各様の意見になるにちがいありません。これら解決し乗り越えようとするとき,スポーツ少
年団の理念と活動の実績が,各方面に力を与えるはずです。そのような貢献を期待します。